駐在員の方のための陸マイラー活動ガイド

当ブログでは北米在住の方のためのマイル&ポイント情報を発信しておりますが、アメリカは広く、お住まいの地域によっては全く役に立たないのではないかと思っています SoCal 在住の立場での情報ですので、他州の情報には精通しておりませんのでその点は申し訳なく思っています 

他にも永住者と短期滞在者の方では陸マイラー活動のやり方が変わってきます 駐在員の方から質問を受けることも多く、渡米されて間もない方こそ情報を必要とされているということに気がつきました いつもは永住者目線になりがちなので、今回は短期滞在の方向けの陸マイラー活動ガイドを私なりにまとめてみました 

最終更新日 10/14/2018

駐在員の方のための陸マイラー活動ガイド

駐在員のご家庭といっても、滞在期間が様々だとおもいますので、ここでは概ね5年以下の滞在を対象として解説します 1年ではクレジット歴を構築するだけで終わってしまうので、最低でも2年の滞在期間が必要です 2~5年の滞在期間中に出来ることを考えてみましょう

5年以上の駐在のご家庭では永住者とほぼ同じ活動ができるはずです


最初に作るクレジットカード

まずはここからです 北米生活の第一歩はクレジットカードを作ることです ですが、アメリカではクレジット歴のない方がクレジットカードを発行するのは簡単ではありません そこで選択は2つです


この二種類のカードは日本のクレジット歴で承認されますので、このうちどちらか一枚を最初のクレジットカードに選んで下さい JAL については年会費70ドルを選んで下さい 年会費20ドルでは、2ドル毎に1マイルですのでこれではどうにもなりません 特に、最初の1枚なのでこのカードでほとんどの決済をすることを考えると、年会費20ドルの選択はあり得ません

ご家族で赴任の場合は、奥様の家族カードを発行します これで奥様のクレジット歴が同時に構築できるようになります 

クレジットスコアを上げるコツ

限度額いっぱいに利用しないで下さい 最初は限度枠が少ないかと思いますが、使っては直ぐ返すを繰り返せば、限度枠以上の利用ができます ステートメントが届くのを待つのではなく、オンラインで常にチェックし、トランザクションに載ったら返済できますので、どんどん支払いをして下さい こうすることで、クレジットスコアも上がりやすくなりますし、限度枠も早めに上がります


外貨手数料が大きい

この2種類のカードはどちらも内容や特典に大差ありません 忘れてならないのはどちらも外貨手数料は3%もかかるということです 北米で利用する分には問題ないのですが、うっかり日本で利用してはいけません 最近の北米のクレジットカードは、外貨手数料廃止の流れに向かっています 年会費なしのカードでも外貨手数料がないカードも登場しています

日本のクレジットカードでは外貨手数料がかかることが普通ですので、この点は日米大きく事情が違うところです 海外出張が多い方ならば、北米の外貨手数料がかからないクレジットカードをご利用になる方が断然有利です

プレミオカードは不利


日本のクレジット歴で承認されるカードでは、プレミオ・カードというのもありますが、陸マイラー活動をされるならこれは対象外です 最近、外貨手数料を廃止したのですが、その他にメリットが全くありません 1%のキャッシュバックしか貰えませんので、このカードは作らないでおきましょう


陸マイラー活動開始

北米のクレジットカードはあまりにも有利です 折角の北米滞在期間中に出来る限りマイル&ポイントを貯めることを目指しましょう

銀行口座開設

北米で新生活を始めるにあたって、クレジットカードより先に必要なものは銀行口座です 北米では銀行口座開設でもボーナスを貰えます クレジットカードを新規で作る時に入会ボーナスがあるように、新規で銀行口座を開設するとけっこういいボーナスが貰えます 


:Chase 新規 Checking 口座開設(お給料振込設定)で200ドル、更に Chase Savings 口座開設後、1万ドル以上の入金をし、90日以上1万ドル以上の残高をキープすると 150ドル貰えます


Chase 新規口座開設キャンペーン


これはひとつの例ですが、どこの銀行もなにかしらのキャンペーンをしています Checking を開設し、お給料振込の設定をするだけで普通はいくらかのボーナスが貰えることが多いです Chase では、Checking & Saving 同時開設で500ドル程のキャンペーンは頻繁にみかけます

Chase は全米に支店が多いので口座開設しやすいと思います 今後の陸マイラー活動を考えると Chase に口座開設されることをおすすめします Chase アカウントが出来ると、オンラインでクレジットスコアがチェックできるようになります

Chase 口座があり、安定したお給料の入金があり、残高もそこそこあるとなると 年会費無料の Freedom の承認が出来るようになるはずです クレジットスコアも着実に上がっていきます

注意:銀行開設時にも信用調査期間に照会され、記録が残ります 

Citi やバンカメは?

Chase の他の大手銀行で口座を開設されてもいいですが、クレジットカードは Chase&Amex 以外は検討する必要がありません 2~5年ほどの滞在期間ならば、Chase&Amex を作れば十分です 他のクレジットカードは無理に作る利点がそこまでありません


いよいよ2枚目のクレジットカード

銀行口座を開設し、最初の一枚目のクレジットカードをコツコツ利用し続けると、クレジットスコアが確実に上がってきます Chase の口座があれば、2枚目カードには Freedom を選ぶべきです 年会費無料で審査が緩いカードです 承認される自信がなければ、支店でお尋ねになるのもいいかもしれません 

作るべき時期ですが、スコアが良ければ 渡米後、半年でも承認される可能性がありますが、一度否承認になると クレジット歴に残りますので、絶対に焦らないで下さい 1年待てば十分だと思います 

Chase Freedom についてはこちらの記事を参考になさって下さい できれば、家族カードを発行せず、夫婦それぞれが発行する方が入会ボーナスが2倍になるでおすすめです おひとりがFreedom と もう一人がFreedom Unlimited でもいいでしょう 



専業主婦にもクレジットスコアが構築できる

最初の1枚目の JAL かANA Card の家族カードを奥様に発行しておけば、専業主婦であってもクレジットスコアは構築されています 専業主婦でも クレジットカード申請の際には世帯収入を記入するので、スコアさえ十分にあれば承認されるはずです 専業主婦のクレジット歴の作り方はこちらの記事を参考になさって下さい

夫婦二人でクレジットカード・ボーナスを稼ぐことが出来れば、短い赴任中でもたくさんのマイル&ポイントを稼ぐことができます



Chase 以外の選択

2枚目のクレジットカードで Chase Freedom を選ばない場合は、Amex を検討しましょう 実のところ、Chase より Amex の方が承認されやすいと感じています 特に、チャージカードは承認されやすいというのが通説です

チャージカードはクレジットカードと違い、利用した分を全額、指定日までに返済しなくてはいけません なので承認されやすいのです Amex は最低半年のクレジット歴が必要ですので、渡米後半年以内にAmex を申請しないで下さい

Amex チャージカード(個人)

おすすめのチャージカードは Amex Gold 個人

Amex Gold が新しくなりました


Business Gold もいいですよ


Amex Gold 個人カード vs. ビジネスカード

個人カードにもビジネスカードにもそれぞれの良さがありますので、ご自分に合った方を2枚目のカードとしてお選び下さい

Amex は最初の1枚さえ承認されると、あとは簡単です 1枚目が承認されると、2枚め以降は信用調査機関に照会をしません Amex にある情報を元に承認か否承認が決まります しっかり返済をしていれば、2枚目以降はオンライン申請で数秒でインスタントで承認されるはずです


あとは、こちらの年会費なしの Amex Everyday も、うちの大学生も承認されましたので2枚目にはおすすめのカードです

2枚目をChase でスタートするか、Amex でスタートするかで違ってきますが、まずは何を貯めたいのかをよく考えて下さい ANAマイラーなら絶対にAmexポイントを貯めなくてはいけません できるだけ多くのAmexポイントを貯めまくって下さい Amexポイントは使い続けている限り、期限もなく ANAマイルに 1000:1000 で無制限に移行できます これは日本のAmex とは決定的に違うところです  日本のAmexポイントは年間4万ポイントまでしか、ANAマイルに移行できません 4万ポイントでは 北米-日本のレギュラーシーズンのエコノミークラスも足りません

ANAマイルに特に興味がないというのであれば、Chaseポイントが使い勝手がいいです 親カードがあれば ポイントを 1.25倍or 1.5倍にして Chase Travel で航空券やホテルに利用できます マイルを使った特典航空券よりずっと利用しやすいはずです

他にも、Chase ポイントをHyatt ポイントに移行するのもおすすめです Hyatt ポイントは日本では宿泊以外で貯めることができません 北米在住の間にHyatt ポイントをたくさん貯めることは可能です 特に Hyatt Visa の入会ボーナスは6万ポイントですので、かなり魅力的です


永住者とのクレジットカード選びの違い

2~5年ほどの滞在期間の方のクレジットカード選びの違いは、ポイント率より、入会ボーナスを取ることにあります 永住者であれば日常での利用の際のポイント率も考慮するべきですが、滞在中に最大限のマイル&ポイント取得を目指すのであれば、ポイント率は無視していいでしょう 入会ボーナスと入会ボーナスが貰える条件を達成できるかが鍵です 

他には、出張が多くホテルの利用が多いのなら 是非、ホテル系クレジットカードを持つべきです ホテル系クレジットカードには、平会員以上のステータスが付帯しています 持っているだけで、出張の際にもお部屋のアップグレードや朝食のサービス またはラウンジが利用出来るカードもあります 宿泊実績を積み重ねれば更に上のステータスを目指すことも出来ます 日本にはないホテル系クレジットカードがたくさんあり、特典も充実しています ホテル系クレジットカードは種類も多く、それぞれに特徴があります こちらにホテル系クレジットカード情報をまとめています






クレジットカードの枚数制限

最後に、これだけは知っておいて欲しいのですが、Chase には厳しいルールがあります 2年で5枚以上のクレジットカードを承認しません 家族カードもカウントします 最初の1枚に JAL か ANA Card を作りますが、奥様の家族カードも 奥様の1枚としてカウントされています 残りは4枚しか Chase は承認しないと覚えておいてください 2年以上が経過すれば、リリースされますが 短い滞在の方には非常に重大な問題です しっかり、戦略を立てて、クレジットカードの申請をするようにしましょう

ビジネスカードは Chase ルールにカウントされませんので、クレジットスコアが上がってくれば、ビジネスカード狙いに絞られるのもいいでしょう Chase の枠を無駄に減らすことがなくなるからです

Chase は30日以内に2枚以上のChase クレジットカードを承認しません 短期間に申請しないで、適度な間隔をあけるようにして下さい

一方、Amex にも枚数制限があり、ひとりで最大5枚までの Amex Card が持てるということになっています 最近、例外も報告されているのを見かけますが 基本は5枚と覚えておきましょう 

Amex は90日以内に2枚までのAmex カードしか承認しませんが、チャージカードは対象外です ですが、十分な間隔をあけてから申請するのがベストです



おまけ

ここまで駐在員の方の陸マイラー活動をまとめてみました 永住者の私の立場ではこれまであまり、駐在員の方にお役に立てる記事が書けなかったのですが、帰国することを決めてからは、何れ帰国予定の駐在員ご家族の陸マイラー活動もわかるようになりました 

帰国予定につき、日本のクレジットカード状況を調べると益々、北米のクレジットカードの有利さが身に沁みます 私は帰国後も北米のクレジットカードをメインで使い続けるつもりです 帰国後もアメリカで収入がありますので、できるわけですが、駐在の方は日本にご帰国の際は アメリカの銀行口座、クレジットカードを解約されるのがほとんどでしょうからこの辺りの事情は違います

そこで、クレジットカードのほかにアメリカ滞在中にできることとして、生命保険加入があります 滞在中でなければ加入できないので、アメリカの生命保険の有利さだけでもお調べになることをおすすめします 




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