日米Amexの違い/米国Amexが断然有利

帰国して日本のAmexのあまりのダメっぷりに驚いています 米国Amexとは比べ物になりません

最終更新日 01/21/2022

日本のクレジットカードがダメすぎる

日本に帰国して日本のクレジットカードのことがわかってくるにつれ、そのあまりのダメっぷりに驚くばかりです 米国在住だと当たり前すぎて気が付かないものですが、帰国するとその違いがよくわかります


帰国の際に米国発行のクレジットカードを持ち帰ったのは大正解でした 夫は米ドルで年金を受け取っていますが日本に送金することなく米国銀行口座で受け取り、日本では米国発行のクレジットカードを使い、カードの支払は米国銀行口座からしています 日本に送金をしなくても米国年金を日本で使っていることになり、日本国内で米国クレジットカードで払ったものは所得税の課税対象になります 送金手数料や為替手数料もないのでカードのリターンが大きい分、日本に米国年金を送金して生活費にするより有利です

一方、私はまだ年金受給年齢ではないので日本円での収入を得ており、日本のクレジットカードも使っています これがもう悲しくなるほどの還元率なのです ほかにも日米のクレジットカードで違っていることがいろいろわかってきましたのでまとめてみました 

日本のAmexがダメすぎる

ここでは日米のAmexの違いを取り上げてみます あまりにも違うので、日本から米国に来たばかりの方が戸惑う気持ちがよくわかりました 

まず、還元率が大きく違います 米国版のAmexではカードにより還元率が違うのですが、還元率も一律ではなくカテゴリーによってかなりの差があります 自分の消費傾向にあったカードを選ぶと大きなリターンが得られます 日本のAmexは還元率はほとんど一律です 最も大きく違う点は還元率のセコさにあります 米国Amexは還元率が1倍、2倍などとなっていますが、日本のAmexは100円で1ポイント、もしくは200円で1ポイントというように、100円以下は切り捨て、または200円以下は切り捨てとなります 私もこの仕組みを理解するのに時間がかかりました 米国Amex1倍と日本Amex100円で1ポイントはぜんぜん意味が違うのがおわかりでしょうか? チリもつもれば大違いなんです

また、ポイントが全くつかないものもあり油断なりません カードの規約を読み込まなくては高額の決済をしたのに全くポイントが付かなかったということになりかねません

Amexポイント還元率が異なる利用先

日本のAmexでは通常100円に1Amexポイントのポイント還元率なので米国Amexのようにお買い物しているだけでザクザクたまるなんてことは絶対にありません ポイント加算対象外があるということも要注意です


ANAマイルの移行上限

決定的に違うのはAmexポイントをANAマイルに移行する際に米国Amexでは無料無制限ですが、日本では有料の上に年間4万ANAマイルしか移行できないのです 4万ANAマイルって北米-日本往復エコノミークラスがローシーズンでやっとこさ発券できるマイル数です つまり使い物にならない こんな使い物にならない年間4万ANAマイルに移行するためにメンバーシップ・リワードANAコースに年間5,500円(税込)を払う必要があります 

しかも、メンバーシップ・リワード・プラス年間3,300円(税込)も払わないといけないのです たった4万ANAマイル移行するために毎年8,800円を年会費のほかに払うなんてありえません なのでANAマイル狙いの人はAmexのチャージカードなんて作ったらいけないのです どうしてもAmexでANAマイルを貯めたいならAmex系のANAカードにすると移行できる上限は無くなりますが、ポイント移行コース年間6,600円(税込)を年会費の他に払わなくてはいけません とにかくANAマイルに移行するためにやたら追加で支払いが必要になるのです

米国Amexポイントは無制限、無料でANAマイルに移行できるのに日本ではこんなに追加料金を取られるわ、ポイント率は悪いわでなにもいいことがありません 日本のAmexポイントを貯める意味が私にはわかりません


支払い方法の違い

これはAmexだけではありませんが、日本のクレジットカードの支払は銀行引き落としが普通です 指定日に銀行口座から引き落としされます 期限前払いができなくはないですが必要に面倒で電話で申請後、銀行振り込みをしなくてはいけません この面倒さから期限前払いをする人は非常に少ないと思われます 米国ではカードの支払はオンラインアカウントから簡単にでき、期限前に払うことも簡単です カードの限度枠いっぱいに使うことなく期限前にどんどん払っていけばクレジットスコアも上がりやすくなります 支払銀行口座はいくつも登録できるので支払いごとに口座を使い分けることも可能です 期限前にどんどん払っていると、カードのリミットも上がりやすくなるので最初のカードで限度枠が少ない場合はどんどん使ってどんどん払うを繰り返してみてください

我家の日本のカードで最初のカードは息子名義の楽天カードでしたが、最初の限度枠は10万円だったと思います これではどうにもならないので、期限前支払いを繰り返していました 楽天カードは比較的期限前払いが楽で、電話申請も自動音声なので人と話す必要もなく、振り込み口座番号も同じなのでどんどん払うことができました すぐに限度枠30万円になり、1年以内に100万円になり、今は200万円にまで引き上げられました 楽天カードで200万円も使わないですけど、信用度が上がったということでしょう

ポイント率とサインナップボーナスの違い

Amexの主なカードで日米の違いをみてみましょう まずはGreenから(すべて個人版です)

日本版Green の年会費は13,200円(税込)米国版は150ドルなので日本のほうが安いカードですが、ANAマイルに移行するために年間8,800円かかります サインナップボーナスは3か月以内に30万円利用すると17,000Amexポイント、30万円利用で3,000Amexポイント獲得と合計で20,000Amexポイントになるという誇大広告気味の表示に騙されそうですが、サインナップボーナスは30万円利用して18,000Amexポイントです 

日本版Amex Green
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米国版Green の現在のサインナップボーナスは45,000Amexポイント、6か月以内に2,000ドルの利用が条件です 2,000ドル利用分は含まず、サインナップボーナスだけで45,000Amexポイントです 2,000ドルを以下の3倍カテゴリーですべて利用すれば、6,000Amexポイント獲得できます このカードの3倍になるカテゴリーは大変魅力的で、日本のAmexではポイント対象外のモバイルSuicaチャージで3倍ポイントを獲得します 獲得したAmexポイントは上限なし、追加費用なしでANAマイルに移行できます Amex Green の解説記事はこちら 45,000Amexポイントのオファー表示されない場合は、Chrome のシークレットウィンドウを使ってみてください




米国版Amex Green 紹介リンク

Amex Gold を比べてみましょう

日本版は年会費31,900円(税込)米国版250ドルなので日本版の方が年会費が高いカードです しかも、イエローゴールドしか選ぶことができません こちらも本当のサインナップボーナスは3か月以内に30万円の利用で37,000Amexポイントです 30万円利用で3,000Amexポイントを獲得するので合わせて40,000Amexポイントになりますということです

日本版Amex Gold
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米国版Gold の現在のサインナップボーナスは6か月以内に4,000ドル以上の利用で75,000Amexポイントです 4,000ドルを4倍カテゴリーですべて利用すれば、16,000Amexポイントです 4倍になるのは世界中のダイニングと米国内グロッサリーストアです グロッサリーストアで4倍ポイントにできるのはかなり魅力的といえます 年会費250ドルですが、ダイニングクレジットとUberクレジットがどちらも月に10ドルあるので年会費実質10ドルにできるカードです Amex Gold の解説記事はこちら

米国版Amex Gold 紹介リンク


最後にプラチナを比べてみましょう

日本版は年会費143,000円(税込)米国版は695ドルなので米国版の方が約半額くらいの激安年会費となります 日本版のサインナップボーナスは3か月以内に100万円利用して40,000Amexポイント 100万円利用で10,000Amexポイント獲得を合わせて50,000Amexポイントということです 日本版だけの特典としてカードの更新時にフリー・ステイ・ギフト(無料宿泊特典1泊)がもらえますが、北米の2倍の年会費を払うほどのホテルはリストされていません

日本版Amex Platinum
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米国版Platinumの現在のサインナップボーナスは6か月以内に6,000ドル以上の利用で150,000Amexポイントです このカードは直接エアラインからの航空券の購入とAmex Travelからの前払いホテル予約は5倍ポイントになります 6,000ドルを5倍カテゴリーだけで利用すると30,000Amexポイントです 100円が1Amexポイントにしかならない日本のAmexと比べると破格の還元率を誇ります このカードの年会費は695ドルですが、特典が満載なので使いこなせる方にとっては大変魅力的なカードです Amex Platinum の解説記事はこちら

まとめ

日米のAmexを比べてみました あまりの違いがご理解いただけましたでしょうか 北米在住の方はANAマイルを貯める上で大変有利です Amexでガンガン貯めることができるばかりか、北米Rakutenを併用すればそれはもう日本では考えられないほどのスピードでザクザク貯められます 私も帰国して北米時代ほどANAマイルが貯められなくなりましたが、細々と頑張っています 


6 件のコメント :

  1. 初めまして。
    2016-2020まで夫のアメリカ駐在の時に、クレカの勉強をするのに本当にお世話になりました
    一つご質問をさせてください。
    2019年頃にAMEX GOLDとeverydayカードを作り、現在も保有しています。
    ごくたまにeverydayカードでAmazon USで買い物をしているのですが、2024年にカードの更新があります。もうアメリカには住んでいない場合、更新はどのようにするのでしょうか?
    30万ほどコツコツ貯めたAmexポイントがあり、カードが使えなくなるまでは保有し続けようと思っていますが、更新できなくなるならその前に全てマイルに変えようと思っています。
    既にどこかの記事で紹介済みで見落としておりましたら申し訳ございません。
    よろしくお願い致します!

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    1. 匿名さん:

      現在はご帰国されているということですね Amexの登録住所は以前お住まいになっていた住所から変更されていませんか? もし、以前の住所にカードが郵送された場合、受け取れないのでカードがキャンセルになると思われますので、早急に受け取り可能な住所に変更してください Amexはオンラインでは海外住所に変更できないのでカスタマーサービスに電話する必要があります 日本に住所変更すると更新の際にカードがちゃんと届くようですよ 但し、私は試していないので未検証情報になります

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    2. 返信ありがとうございます‼︎
      はい、Amexの登録住所はアメリカの以前住んでいた住所のままで、今はそこに後任さんが住んでいます。できるだけ早めに住所変更をした方が良さそうですね。夫と相談して対応したいと思います。ありがとうございました^ ^

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    3. 匿名さん:

      登録住所は前住所でそこには会社の後任の方がお住まいなのですね それならば全くの他人より安心ですが、早めに住所変更をされた方がいいです 日本の住所に変更すると米国クレジット歴がつかなくなります カードをキープするのは問題ないはずです

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    4. GWでお返事が遅くなり申し訳ございませんでした。
      クレジットヒストリーはつかなくなるのですね!
      日本の住所に変えることで米国在住では無くなることが先方に分かり、Amexポイントを失効されてしまうのが一番怖いなと思っていました。
      でも一度Amexに問い合わせてみたいと思います。
      ありがとうございます!

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    5. 匿名さん:

      米国在住でなくてもカードはキープできるはずです 例えば、日本のクレカも海外勤務になったからといって解約しなければならないことはなく、支払いを続けている限り問題ないはずです 住所を日本に変更する際に永久帰国とは言わない方がいいでしょう 私も日本の住所にしたわけではないのでそこはご自身の判断でカード会社にご説明ください

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