日本で引退計画 年金が減額される可能性

久しぶりに日本で引退計画記事です 日本で引退生活をする為に我家は5か年計画で準備を始めました 調べれば調べるほど、行き当たりばったりに帰国してはいけないと痛感しています 帰国してからでは手遅れなことも多々あります 準備は万全に、用意周到に計画を遂行する覚悟です 

このシリーズも今回より、新たに出直すことにしました 基本方針は決まりましたので、ここからはしっかり前を見据えて進んでいくことにします 我家の帰国計画ですが、同じような状況にある方の参考になればと情報をシェアします

年金が減額される可能性

ひと月に一回、LA内の某所にて 情報交換サロンを開催しています 先日、第一回目が終了しました 様々なテーマについて、参加者の方とお話をしました 価値ある情報も頂けましたし、今後のブログ活動においてもお役に立てる情報も収集させて頂いております そんな中、年金が減額される可能性についてのお話がありました

なんとなく気にはなっていましたが、よく理解していなかったので、その時の補足といいますか、その時点でびっくり仰天されていた方も多かったので、ご安心下さいという調査結果です

Windfall Elimination Provision(WEP) 棚ぼたの削除 について

この言葉は何となく聞いたことがありましたがちゃんと理解しておりませんでした 参加者の方にお尋ねすると、日本の年金を受給すると アメリカのSSが減額されるというものだと教えていただきました

それは一大事です 参加者の方の中には、任意で日本の国民年金をお支払いになっていらっしゃる方もいらしたからです 折角、任意で払っている国民年金が無意味だとしたら、それは大問題です 結論からいいますと、日本の国民年金は該当しません 対象になるのは 厚生年金や共済年金とのことです 任意で国民年金を払っている方は、無駄になるということはありませんのでご心配なく

複雑なので整理しましょう

該当しない場合

  • 国民年金
  • 受給資格を満たす為に日米社会保障協定を適用して加入期間を通算した場合
  • ある一定以上の収入で30年以上SSを納めていた場合
30年に満たなくても21年以上では WEP が適用されても減額は少なくなる

WEP が適用になるかどうかを調べる方法は、Foreign Pensions Screening Tool で判断できます

該当する場合

  • SSを納めた年数が30年未満で 日本の厚生年金、共済年金を受給している(する)場合



こちらの情報につきましては アメリカ暮らしのファイナンシャル・プランニング というブログを参考にさせて頂きました この方はファイナンシャル・プランナーさんなので信頼がおける知的な記事を書いていらっしゃいます 参照元さまにご了承は頂いておりませんが大変有意義なブログだと思いますのでご紹介させてください ネット情報の中にはいい加減な情報を垂れ流しておられる方もいらっしゃいますので、正しい情報を見つけるようにしましょう 


日本の年金をもらうとソーシャルセキュリティが減額される?




SSは オンライン申請

ここからは私の情報ですが、SSの受給申請はオンラインでします 我家の夫は既に受給をしておりますので、オンラインで申請をしました オフィスに行かれる方は少数派と思います 日本の厚生年金、共済年金と国民年金の違いを SSオフィスの職員が正しく理解できるとは思えません オンライン申請で該当の箇所に国民年金だけならば入力の必要はなく、厚生年金と共済年金については入力する箇所があるのだと思われます

厚生年金と共済年金は年金の二階建て部分です 基礎は国民年金でそこに積み重ねられる年金なのですが、SS のルールによると 国民年金の部分は WEP の対象外ですので 厚生年金と共済年金の部分のみ申請されればよろしいのではないでしょうか この件につきましては夫は該当しておりませんので、検証はできておりません 読者の方で情報がございましたらご提供下さい

年金受給年齢に達した時に海外在住であっても申請はオンラインでしますので、問題はないと思います


日本帰国時の国民年金支払い


日本に帰国しますと国民年金の支払いの義務があります 平成30年度は月額16,340円ですので 年額196,080円です 支払い義務年齢は 20~60歳までとなっています

所得が低い場合は支払い免除もありますが、アメリカのSS 受給年齢に達している場合は国民年金の支払い義務年齢外ということになりますので心配は無用でしょう 私の場合は60歳前に帰国予定なので、収入に応じて国民年金の支払い義務は生じると覚悟しています これは国の制度なので法に従うしかありません




年金について思うこと

日本の厚生年金や共済年金を受給するとアメリカのSSの受給額が下がるとは該当される方には大問題と思います 私の場合も日本で10年ほど厚生年金を支払っていた期間がありました 頂いたとしてもたいした金額ではないですが、これも減額対象なのですね 

更に私の場合は、自営業で私にも収入があり、SSを支払っています  ですが、40年の満額を払い込むことは出来ず、半分の20年少々で帰国となる予定です そうすると、SSの受給年齢に達した場合、夫の配偶者としての年金額の方が多くなるため自分のSSは放棄することになります 20年以上も夫とほぼ同額のSSを払ってきましたが、年数が足りませんので受給額は減額されて、夫の配偶者としての年金額の方が上回る計算になるのです

実のところ、WEPどころの問題ではない金額なのです それでもこの件について、特に思うことはありません 国の仕組みなのですから潔く諦めて、自分は自分でできる対策を講じてきました それが IRAの積立であり、アニュイティの契約です 日々の生活においてもクレジットカードにより大きな利益を得てますので、できることはやっているという自負もあります

損したとばかり思い募るのではなく、法に従いつつ前向きに出来ることはやって将来に備えておいた方がよくないですか 私はそう思います




2 件のコメント :

  1. 岩崎さんのブログ、私もよく拝見させてもらっています。FI Planningというサイトhttps://www.fiplanning.com/node/3545 でも、WEPの問題がトピックとしてあがっていました。署名活動も展開?されているようです。(ただし、書き込み形式のサイトですので、Pomo-momさんが仰るように、「いい加減な情報を垂れ流している人もいる」ことを念頭において読んでいます)私は、年金をもらうのはもう少し先なので、実感がわかず、皆さんのコメントを読んでただけなのですが、本日のブログで、年金以外に、リタイア後の資産を形成していったほうが、気持ちの上でも安心できそうだなと思いました。いつも有益な情報を有難うございます。

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    1. KTさん:

      ご紹介して頂いたサイトも見てみます 年金は有難いものではありますが、更に+α されるものがあればなお心強いので、お若いうちから少しづつでもなにか始めておかれると将来きっと役に立ちますよ 

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