陸マイラー的車の買い方

当ブログではクレジットカードを利用したマイル&ポイント活動をお伝えしています 現金&Debit Card 決済では、知らない間に大変な損をしていますよと 常に言っているわけですが、購入する金額が大きければ大きいほど、現金vs.クレカ の差は大きくなります

個人のお買物で金額が張るものといえば、家か車でしょう 家をクレカで買う人はいないでしょうから(全くないとは言えませんよ)、車の購入を例に考えてみましょう 陸マイラー的車の購入方法です ただし、いい例ではありません

陸マイラー的車の買い方を考える

車の購入代金は大きいので利益を感じやすいお買物です 100ドル使って、1ドルや2ドルお得ですよ といくら力説しても虚しいですが、6万ドル使って5千ドルの利益 となると、おっ! と思われる方が多いはず 

全米の陸マイラーを敵にした人

お買物例を説明する前に、この残念な方のお話をします この方はこの方法を華々しくブログで披露した為に、全米の陸マイラーを敵にしてしまいました コヤツのお蔭で日々、陸マイラー活動に精進している方々が大迷惑を被りました その被害額は計り知れません 簡単にいいますと、この人が手柄を自慢したばかりに、その裏技が封じられてしまったというわけです おバカさんにもほどがあるってものです

それではそのおバカさんの自慢を解説しましょう 元記事はこちら


6万ドルの車を購入して5千ドルの旅を手に入れる方法


リンク先のBusiness Insider の記事を解説しますと、こういうことです

Plastiq.com というのは当ブログでも取り上げていますが、クレカで払えないものをこの会社が代行して支払いをしてくれるというサービスです サービス手数料が2.5%かかりますので、2.5%以上の利益が出る場合のみ利用する意味があります キャッシュバックでは、2.5%を上回ることが難しいので、マイル&ポイントでどこまで利益を出せるのかが鍵になります 普通は、クレジットカードの入会ボーナスがかかっており、条件達成のために利用するのがいい使い方です 入会ボーナスでは大きな見返りが得られますので、確実に利益が確保できるからです

一方、通常の支払いでは 2.5%の手数料を払っても利益が確保できる場合が限られています ところが、Plastiq.com では ビジネスユーザーに対して超優遇サービスを提供していました Chase Ink Preferred というカードを使った場合のみ、どんな支払いでも3倍のポイントが貰えるようになっていました その前はChase Sapphire Reserveでもしていたサービスなので Plastiq.com と Chase にどんな契約があったのかはわかりません

ここで賢い方はもうお分かりかと思いますが、Plastiq.com を利用して車の代金を払って、3倍のポイントを得たということです 陸マイラー的に非常にシンプルなわかりやすい方法です


Plastiq.com についてはこちらの記事で解説しています

Plastiq は入会ボーナス達成の強い味方

買い物方法解説

購入車両: Tesla Model 3
購入代金: $58.857
Plastiq.com 手数料2.5%:$1,471.43
支払い合計:$60,328.43
獲得ポイント:180,985 Chase ポイント

要するに 1471.43ドルで 18万Chase ポイントを購入したということです 

18万Chase ポイントの価値は使い方で変ります

キャッシュバック:1800ドル
Hyatt ポイントに移行:18万Hyatt ポイント(記事では6100ドル相当の宿泊可)
United マイルに移行:18万United マイル(記事では7400ドル相当のフライトに交換可)

5000ドルの利益の根拠は United マイルに交換して7400ドル相当のビジネスクラスを利用すると、差し引き5000ドルの利益ということのようです

記事では触れていませんが、18万ポイントをChase Travel で利用した場合

Ink Business Preferred アカウント利用 1.25倍:2,250ドル
Sapphire Reserve アカウントに移行後利用 1.5倍:2,700ドル


どうですか? Chase ポイントは Hyatt や United マイルに 1000:1000で移行して利用するのが利益を大きくする方法です 私は United ビジネスクラスに 7400ドルの価値を全く感じないので、Hyatt を推奨します 

ただし、この方法は キャッシュバックとして利用するなら 1471.43ドルの投資で328.57ドルのリターンです 旅行に全く興味がなければ 328.57ドルの利益で終わります それでも決済を Plastiq.com を利用して払うだけで 出る利益です

旅行好きならその利益は莫大ですね 


改悪を招いてしまった

なるほど、簡単ですが賢い購入方法でした ところが、この方が自慢したばかりに Business Insider でも取り上げられてしまい、Chase の知るところになったわけです 8月16日を境にPlastiq.comで Chase Ink Business Preferred を利用しても もう3倍ポイントを得ることはできません この方法を利用していた方々からどれほどの怒りをかっているかを考えると恐ろしいですね 現在は、Ink Business Preferred を利用しても1倍ポイントですので、2.5%の手数料を払って利益を確保するのは難しい状況です

ここまでの例は極端ではありますが、ネットではわりとある話です 裏技を自慢したが為に改悪を招くということは全くない話ではありません  例えば、富裕層の税逃れの裏技も国税庁とのイタチごっこの繰り返しです(日本の場合) 去年まで出来ていたことが、法改正により出来なくなるということがよくあります 一人でこっそりというわけにはいかないのです 裏技が発掘されると、正に蛇の道は蛇のごとく、知る人ぞ知る財テク方法になり、いつの間にかお上の知るところになるのです

最近、話題のあの方法もそろそろ法改正をしてくるんじゃないかと思っています(北米不動産購入で人気のあれです) 私ごときが知るほどの方法は最早裏技でもなんでもないと思っています 






正しい車の買い方

ということで、とんだおバカさんの為に利用できる方法が一つ消滅しました それでは、正しい車の買い方とは、やはりクレジットカードで払えるかどうかを聞いてみる ということです 全額は無理でも一部でも払えるなら払うべきでしょう 

例えばダウンペイメント 3~4000ドルを クレジットカードで払えるという場合、入会ボーナスの条件が高めに設定されているようなカードの条件達成に利用するのはいい方法です そうはいってもダウンペイメントをそんなに払えないという時には、こちらのカードなど利用されてはいかがでしょうか 今のところ15カ月間は、APR0%を提供しています(いつ終了するか未定)Amex Everyday Card は年会費無料で、その他の支払いは1倍ポイントですが、ひと月に20トランザクションを達成すると1.2倍ポイントになります Amex ポイントは 1000:1000 でANAマイルに移行できます 

Amex Everyday 年会費なしでもポイント・オファーが期待できるカード

電気自動車のリベートの存在


我家は昨年、2台目の電気自動車をリースしましたが、クレジットカードで4000ドルまで支払いができるということでしたので、4000ドルをクレジットカードでダウンペイメントとしました カリフォルニア州からのリベートが後日、2500ドル払い戻されましたので 、実質1500ドルのダウンペイメントです

例のおバカさんも Tesla Model 3 ですので、カリフォルニア州から2500ドルのリベートに加え、連邦から7500ドルの所得税控除が得られています 電気自動車を購入(もしくはリース)すると、ガソリン車よりこれほどお得になっています 実に1万ドルも優遇されているのですよ 


電気自動車はリースが正解

電気自動車はバッテリーの劣化が避けられません 長く乗っていると必ず、気になってくるはずです そこで電気自動車ならリースが正解でしょう リース車を探すのもうちは長年お世話になっているブローカーさんにお願いしています 探すだけでなく、返却の際も立ち会って下さいます 売って終わりのところではないので安心してお任せしています 

リース車って返す時が大変そうと思われているなら、こちらの記事を参考になさって下さい 購入&売却より簡単でした 3年ほどで売却する場合は、リースの方がお得になることが多いと思います 






0 件のコメント :

コメントを投稿