昭和の物件

東京から新幹線で私たちがこれから住むことになる地方までやってきました 購入している物件に入居できるのは遅れそうなので7月頃を見込んでいます それまで続く仮住まい生活です 

昭和の物件

夫が仮住まいをしている物件が単身用だったので、二人入居可の物件を借りました 条件は二人住めることと購入している物件に近いこと、この二つだけ それだけで決めたのですが、いやに安いのが不思議ではありました 地方だからこんなものなのかなと思っていたら… ちゃんと理由がありました

鍵をもらって、夫と二人、どんな部屋なのかと現地に到着すると、いきなり昭和○○年と言う文字が…昭和なんだと覚悟を決めて、いざ入室

の前に、玄関ドアの前で固まる二人

これ、ザ・昭和の団地 じゃないですか! このいやに小さなドアが、昭和を醸し出していました 中から見てみると




高さが絶対におかしいドア、写真じゃわかりづらいですが今どきの人なら頭を打ちそうな高さしかありません スチール製のドア、懐かしい郵便受け

お次はキッチン



ここも見事なまでの昭和感
流しの前の窓はどう見ても昭和にタイムスリップした感じがします この窓、通路に面しているので住人は通ります 夜中、照明は着いてます 部屋に居るか居ないかがすぐわかるだけでなく、人影もみえるじゃないですか ここに住むのは怖すぎる


更に、驚きの



二人用と言ったのに、シングルベッドが一つだけ

私はここで寝なさいということでした



お布団が追加で一組置いてありました 冷たい床にこれを敷いて寝ろということです しかも、東京よりはかなり寒い地方、暖房はエアコンひとつのみ

もう、絶対無理の文字が頭に浮かびます

夫の不機嫌ぶりもMAX

やっちまった感半端ない

更に更にとどめの重大な問題がありました

お隣がホテルの建築中でそれはそれはうるさいのなんのって、窓から手を延ばすととどくくらいの近さで建築工事をしているのです いくらなんでもこれは無理です ここ3か月も借りちゃってるので何とかしなくてはとぐるぐる解決策を考えました


ここには住めない

朝起きたら、土曜というのに8時ごろから工事音がしてきました 絶対無理です 夫は単身用の物件の期限がまだあったのでそっちに戻っていき、私一人で一晩泊まってみました 他に泊るところがなかったからです

仲介業者のオフィスがすぐ近くなのであさイチで交渉に行ってきました 何かございましたか? って言われましたが、隣のホテル工事は知っているでしょうになんという言い草というのはぐっと飲みこんで、夫の物件を7月末まで延長してもらいました 昭和の物件はクレームつけてキャンセル返金交渉はしませんでした 一か月借りればキャンセルできるそうなのでとりあえず一か月借りて、私は昭和で寝ます

夫の物件に二人は住めないので、一か月は私が昭和で寝泊まりに使うことにしました 一か月後、東京に戻れるなら東京に戻るか、そのときまた考えます 住めないけど、寝るくらいなら使えそう、夜は工事音もしないし、寝室の方はキッチンの窓から様子はうかがえませんし、なんとかなるでしょう

昨年家を売却して以来、仮住まいを転々としてきましたが、最後の仮住まいにこんなオチが用意されていたとは! ひとりで部屋で寝ようとすると、心細くなって息子に東京にかえりたいよ~と泣きを入れてしまいました タワマンの床暖が恋しい、万全のセキュリティが懐かしい…

地方暮らしは前途多難すぎで始まりました



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