クレカは 貧乏、不幸、早死に を引き寄せるらしい???

あまりに無知で驚くべき記事を見かけました クレカは 「貧乏」「不幸」「早死」を引き寄せる? という衝撃的な内容です All About Japan の マネーカテゴリーに掲載されていました 



クレカは「貧乏」「不幸」「早死」を引き寄せる?



この記事によりますと、

クレカは 貯金を減らし借金を増やす⇒クレカは 不幸を呼び更に貧乏になる⇒ クレカは 不健康を呼び早死にさせる

なんという壮大な不幸ループですか、これ! これを本気で書いた人はバカなのかと思いました この法則によると私なんかはとっくに早死にしてないといけませんね 

ある特定の層をターゲットにすればこういう例も成り立つでしょう クレカの知識がなく、社会常識さえもなく、借金を気軽にするような人たちが クレカを持てばこうなるかもしれません 少なくとも一般常識があり、借金の意味を理解できる人ならこうなるはずがありません もうひとつ、これ書いた方は 私たちのようなクレカから莫大な利益を得ているような人たちのことを知らないのです クレカは上手く利用すれば利益を得られることを知らないで、マネーカテゴリーでこの記事を載せるってどうかしてます


反論してみましょう

クレカは 貯金を減らし借金を増やす

多数の調査により、クレジットカードを使う人ほどお金を貯められない ということが実証されているそうです 

そうですか?ほんとに?

これ、私の感覚では 20年以上前の調査結果なのではないかと思えます 昔はこんな人がたくさんいました 大昔は何十枚もクレカを持っているアメリカ人をよく見かけたものです 限度枠いっぱいに利用してミニマムペイメントしかしないとどうなるか、理解できないで使い続けている人がたくさんいました

今では誰しもクレカの金利が莫大であることがわかっているので、自分に自信がない人は Debit Card を使う傾向にあります もちろん、今でもクレカの金利が莫大であることに気付かず 使い続けている方もいるでしょうが、決して多数派ではないでしょう だって、凄い金利ですよ そんなこと続けていたら破産する日は近いです

クレカの仕組みを理解している陸マイラーさんたちは、日々の消費をクレカで決済することにより、1~5%のリターンを得ます  キャッシュバックよりもポイントを貰うことにより、更に エアラインマイルやホテルポイントに 替えて、より大きな利益を得ます 日本への帰省費やバケーションの費用を 節約することができるのです お金を貯められるかどうかは別として、見えない収入を増やしているようなものです 借金が増える意味がわかりません


クレカをたくさん持っている人、使っている人ほどお金を貯められず、借金が多い

これなんかもう全然わからないのですが、だからふた昔前くらいの理論なんですよ 今はそもそも借金が多い(=クレジット歴が悪い、クレジットスコアが低い)方は、そんなにたくさんのクレカは作れません 

クレジットスコアがA以上あり、更にそれなりの収入がなければ承認されないクレカもたくさんあります 個人用、ビジネス用、ホテル系、エアライン系とそれぞれのカードの利点があるので複数枚のカードを用途により使い分けることが借金が増えることとどうつながるのでしょうか

私は普通の方よりはたくさんのクレカを所持して使っています 年会費450ドルのカードだけでも3枚あり、年会費の負担も相当ありますがそれを超える十分な利益が出せているから持っているのです 少なくともクレカの枚数が増えたからといって借金が増えたことはありません 


クレカは 不幸を呼び更に貧乏になる

この方の説によりますと 貯金のない人は不幸になる ので、クレカは不幸の呼び水 とのことです 更に、不幸な人は貯金ができなくて更に貧乏になりやすい という研究結果があるとのことです どうして貯金と幸福が結びつくのかよくわかりません

いちばん呆れたのがこれ

幸福感が高い人ほど貯金をし、節約する っていう研究結果って??? だから何故、幸福と貯金が結び付くのですか?  アメリカではいくら貯金できるかより、いくら借金できるかの方に財産を増やす可能性があるのは常識ですよね 

例えば家を買うのに、貯金が貯まるの待っていてはいつまでたっても買えません 頭金が貯まれば、後は信用でローンを組んで買います 家の値上がりは貯金の増えるスピードよりも大きく、住宅ローンを組んで買った家もバリューが上がり続ければ、資産は膨らんでいきます 現金で持っているより、不動産や株で持っている方が年々資産価値が膨らみつづけるはずです もちろんリスクはありますが、無駄に現金を持っているより投資した方が利益を出せる可能性があります

私の場合も息子を大学に行かせている間は、貯金は全く出来ませんでした 年間7~8万ドルほど学費を負担しながら貯金なんてできません そんな我家の苦境を救ってくれたのがクレジットカードです 世帯収入は全く増えませんが、クレカによる見えない利益に助けられました 日本への帰省も我慢しなくていいばかりか、豪華な旅行ができるようになりました 貯金は出来ませんでしたが、幸福感はありましたよ

クレカは 不健康を呼び早死にさせる

最後はこれ、ご丁寧にもスタンフォード大の論文で! 貧乏な人ほど早死にする という傾向が見つかったそうです そんなの当たり前ですね 経済的に余裕があれば医療機関にかかれるわけですし、健康診断なども定期的に受けて病気の早期発見もできるのですから、そこにクレカとの因果関係を強引に結びつけるまでもありません 

もうひとつ納得できないのは、クレカやデビットカードを使うと 不健康な食品を衝動買いしやすくなる ってどうして??? ここまでくるともうさっぱりわけがわかりません

少なくとも私はクレカにより不健康にはなっていません 毎年の人間ドックもクレカで払い、たくさんのポイントを得ています 貯めたポイントでビジネスクラスかファーストクラスで太平洋をフライトできるようになり、長距離を快適に移動でき、旅の疲れが激減しました クレカを使って不健康になったということはありません なので、今のところ早死にしそうではありません





クレジットカードの代わりにデビットカードを使ったら借金が減った

この筆者の結論はここに持って行きたかったようですね クレカを持つと限度枠いっぱいまで使って、ミニマムペイメントしかできないような方は 確かに デビットカードにした方が安全に健康的に暮らせるでしょう 

日本でも○○ペイ 元年で、電子決済を利用すると大きなキャッシュバックが受けられるキャンペーンが次々に打ち出されており、頑なに現金決済、デビットカード決済を続けていても時代の波には乗り遅れるばかりか、なんの特典も得られないのです

この方の説はふた昔前ならなるほどと思えたのかもしれませんが、この時代を全く理解できていないひとりよがりも甚だしい無茶な説としか思えません

よって、クレカで貧乏にも不幸にも、まして早死にすることなんてありません クレカを上手に使えば、夢のファーストクラスに乗れたり、超高級ホテルのステイを楽しむチャンスさえ巡ってきます 









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