アメリカ大学事情-33 子どもの学力を高める家庭環境

先日の教育&引退資金貯め方セミナーでも小さいお子様のいらっしゃる方が多いと感じましたので、大学事情とはちょっと違いますが、大学入学に至るまでの準備というか小さい頃から出来ることについてお話してみます

興味深い記事を見つけましたのでシェアしましょう

学力の高い子ども、親の習慣や家庭環境に「共通の傾向」…文化省調査で判明(参照元:Business Journal)

記事によりますと、文部科学省が小学6年生と中学3年生を対象に毎年実地している学力調査の結果が公開されたとのことです 結果から様々な傾向が明らかになったとあります


「子どもと一緒に美術館や劇場に行く」
「子どもと一緒に博物館や科学館に行く」
「子どもと一緒に図書館に行く」
そして、このような文化施設に子どもを連れて行く行動を親が取っている場合ほど、子どもの学力が高いことが示されたのだ(記事より抜粋)

確かに、全くこのような文化施設に連れて行かない親御さんよりは、率先して連れて行く親御さんの方がそもそも教育に熱心なのではとは思い当たります 何より大事なのは、子どもと一緒にというキーワードなのではないでしょうか 小さい頃は子どもと一緒に感動や体験を共有するということが、心の成長にも影響するのではないかと思います 学力を高める前に健やかな心の成長があってからこそではありませんか

特別なところに連れて行かなくても日々の生活の中でお子さまの知的好奇心を刺激する生活をしていればきっと学力も伸びるでしょう 親子で共有した体験について話し合うのもいいですね 家族の中での会話は外国暮らしの中では特に重要と思います 子どもの日本語能力を高めるのは家庭の会話がいちばんでしょう 

我家では小さい頃から 美術館や博物館によく行きました 私も好きですし、息子も興味を持っていましたので 親子で楽しめました 今でも息子は美術鑑賞が大好きでヨーロッパ周遊中にはたくさんの美術館や博物館を廻ってきました 美術館や博物館が全く楽しめないタイプのお子様なら科学館や水族館などもいいかもしれません 


記事には更に、家庭の蔵書数と子どもの学力の間にも興味深い関係があると書いてあります だからといって家にたくさん本を置けばいいのではなく、親自信の知的好奇心の強さが子どもの学力の高さに影響しているとありました

これは確かにその通りでしょう 親である私たちも知的好奇心を失っていてはいけないということです 年齢が上がってくると子どもとの会話が成立しないご家庭もあるかと思います 世の中の変化に親世代が付いていけていないのも原因です 子供世代がなんに興味を持っているのか、今の流行はなんなのか、世の中の変化も敏感にキャッチしていなければ子どもも親に話しても理解できないからとどんどん話さなくなります ある程度はティーンの会話も理解できる親でないと、全く相手にされなくなってしまいますね






新聞を読むのはおすすめ

家庭内に蔵書がたくさんなくても、新聞を毎日読むのはどうですか 我家は今は新聞もデジタルにしてしまったのですが、息子が小さい頃は LA Times と 朝日新聞を 購読していました 日曜日の朝、LA Times の日曜版のそれぞれ好きなところを家族が読みます  字が読めるようになった息子には 漫画のページを読ませていました  それからだんだん興味がある記事を自分で読むようになりました LA Phil のコンサートに行った後は、レビュー記事を読むのも楽しく親子で感想を話したりしました 

アメリカの学校ではエッセイを書くのがとても大事ですので、読めなければ書けません 新聞を読むというのは、読むことを習慣づけるためにも効果的と考えます


子どもの学力を高める家庭環境

私の考える子どもの学力を高める家庭環境とは、子どもと一緒に感動や体験を共有し、語り合える親子であるということではないかと思います 親自身も知的好奇心を失わず、子どもと一緒に成長するような気持ちでいられたらいいのではないでしょうか 




アメリカ大学事情のシリーズはこちら

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